古の時代…
魔界の力をより所に繁栄を極めた一大帝国があった。
しかし、その帝国は権力の源であった魔力の暴走により、
皮肉にも滅亡の道を辿ったという。

帝国崩壊後、数多の自治国家が勃興する群雄割拠の時代が到来。
帝国の純血を引きしニルダ王女が治め、
かつては帝都であった栄光の地に大いなる災い在りしと、
創世神話は語る。
災いの時代が過ぎ去りてより二百年余り……
かつて栄華と共にあったこの地は
今やかろうじて存続している自治国家になり果てていた。

ある時、人々の信仰を集めていた
聖なる寺院の聖者に預言が下る。
『封印されし魔道に災い芽生えし』
その事を証明するかのように
南の空に不吉な「赤き彗星」が出現。
それに呼応して頻発する大地震。
揺らぐ大地で絶望に苛まれる人々……

三度降りかからんとする災いを阻止すべく、
選ばれし冒険者達が今、
禁断の封印を解き魔道の扉を開けようとしていた……